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nanoblockとVectorWorks(4)



 これまでの作業は全て2Dでした。VectorWorksは3D-CADでもあるので、3D表示させてみます。

 VectorWorksでは2D図形と3D図形を混在して描けます。 3Dモードで見る方向、投影方法、レンダリングを変えると3D図形の表示は変化しますが、 2D図形の表示は変わりません。
 配置したシンボルは2Dシンボルなので、3D表示にしても表示はそのままです。



 3D表示するために、シンボルに3D図形を追加してハイブリッドシンボルにします。 ハイブリッドシンボルは、2D表示では2D図形が、3D表示では3D図形が表示されます。
 例として、2×2のブロックをハイブリッドシンボルにしてみます。
 ブロックの中に入ると、四角形と4個の円があります。

 

 図形を複製して、四角形を高さ3ミリ、円は高さ2ミリで柱状体に変換します。
 前からの視点に変えると円柱も基準面(Z=0)にあるので、図形移動で上に3ミリ移動します。

 

 柱状体の面属性は2D図形と同じにします。 今回は裏側は無視するので、これで終わりです。
 シンボルから出ると、2×2のブロックだけ3D表示されます。
 ワイヤーフレーム表示だと面がありませんが、レンダリングすればちゃんと色が付きます。

 

 他のシンボルも同様にハイブリッド化すると、下のように3Dで表示されます、



 見にくいので、クラス設定でブロック以外を隠します。
(クリックすると、全断面をQuickTimeムービーで確認出来ます。)



 動画を見れば判るように、全ての断面(レイヤ)の基準面の高さが同じです。
 このままレイヤを全部表示させると悲惨な結果になります。



 レイヤごとにレンダリングした画像を重ねて表示しているので当然の結果なのですが、これでは困ります。
 ブロックで作った球を3D表示する方法は 「nanoblockとVectorWorks(5)」 で説明します。

  (2011/02/23)